授業後、友達とボストンの町を楽しんだ思い出

語学学校の授業が終わった午後、友達と一緒にフリーダムトレイルを歩いた日のことを今でもよく覚えています。ボストンに来たばかりの頃は、地図を片手に慣れない街を歩くだけでも緊張していましたが、語学学校で出会った仲間と一緒だと不思議と心が軽くなり、観光も冒険も楽しめました。

フリーダムトレイルはボストンの歴史を象徴する赤いラインの道で、ボストンコモンから始まります。最初に広大な芝生を歩いたとき、アメリカの公園の大きさに驚きました。日本の公園とは雰囲気がまったく違っていて、ランニングする人やベンチで本を読む人、自由に楽しむ姿が印象的でした。

その後、道に沿って歩いていくと、歴史的な建物や教会が次々と現れました。特に印象に残っているのはオールドステートハウスです。ここで独立宣言が読み上げられたと先生が説明してくれ、アメリカの歴史を肌で感じた瞬間でした。英語で説明を聞くのは難しかったですが、友達が簡単にまとめてくれたおかげで理解できたのも良い思い出です。

途中で寄ったクインシーマーケットでは、みんなでランチを楽しみました。ホットドッグやクラムチャウダーなど、ボストンらしい食べ物をシェアしながら食べた時間は、語学学校の教室では得られない学びの場でした。食事の最中も英語を使うように心がけたので、間違えても笑い合える関係が心強かったです。

さらに歩みを進めると、ノースエンドの街並みに入りました。イタリア系移民が多く暮らすこのエリアは、どこかヨーロッパの雰囲気が漂っていて、ボストンの多様性を強く感じました。小さなカフェでエスプレッソを飲んだとき、友達と「こんなにいろんな文化が混ざり合う街で学べるのは特別だね」と話したのを思い出します。

フリーダムトレイルを最後まで歩いたときには夕方になっていて、ボストンの街がオレンジ色に染まっていました。歩き疲れていたはずなのに、心は不思議と満たされていました。語学学校での授業だけでなく、こうした小さな冒険が自分の英語力を伸ばし、また国際的な友達との絆を深めてくれたのだと思います。ボストン留学に高校生と中学生も夏休みに参加していたので、彼等にとってもよい経験だったと思います。

留学生活の中で、フリーダムトレイルを歩いた体験は特に印象深いものでした。教科書では学べない歴史を実際の場所で感じ、友達と一緒に英語を使いながら過ごした時間は、今も鮮やかな記憶として残っています。ボストンで過ごした日々を振り返ると、この街を歩きながら学んだ経験こそが、私にとっての大きな財産だったと感じます。